じゃっくです。
閲覧いただき、ありがとうございます!
今回はあまり知られていない
任意保険の落とし穴について紹介したいと思います。
自分は以前、車に乗っていた時、停車中に追突されました。
相手はノーブレーキで追突してきました。
追突された時、ミサイルが飛んできて攻撃されたのかと思いました。
同じ被害者を増やしたくないので、その際苦労した内容をもとに紹介したいと思います。
これは保険会社の悪口を言うわけではありません。
ありのままに記載していますが、鵜呑みにせず、自己責任で判断をお願いします。
目次
1-1
過失がない場合、自分で交渉するしかない
詳しく説明します。
自分が任意保険会社に加入していても、自分が過失0の場合(自分が全く悪くない場合)は自分の保険会社が示談に向けて交渉してくれません。
よくテレビのCMで事故が発生した時、オペレーターが相手に代わって対応します。と言うフレーズをよく耳にすると思います。
たとえその場の対応をしてくれたとしても、自分に過失がない場合、示談に向けては交渉してくれません。
加入者に過失がないと交渉できない決まりになっています。
あくまでも任意保険は、自分が少しでも過失があった場合のみにしか対応をしてくれません。
なので、自分も少し動いていて、過失が1になれば任意保険会社は示談に向けて動いてくれますが、追突事故などのこちらが完全停車中の場合は、過失0になるので、対応してもられません。
ちなみに交渉はしれもらえませんが、任意保険会社は相談には乗ってくれます。
次の章では交渉についてご紹介します。
1−2
〜交渉編〜
保険素人の自分は保険のプロと一戦交えないといけない
自分に過失がない場合は自分の任意保険会社は対応出来ない。ことは上記でご理解いただけたかと思います。
これが本当に大変なんですよね・・・。
自分もここで苦しめられました。
スムーズに交渉が行く場合もあります。
ですが、過失0の被害者がむち打ちなど、怪我をしていて治療費が嵩んでいる場合は交渉が上手くいかない場合もあります。
交渉する際、自分は保険の素人です。
相手は保険のプロです。
保険のプロは優しいふりをして、素人の被害者を言いくるめようとしてくることがあります。
任意保険会社は、治療費は負担しますから、物損事故扱いを勧めてくることがあります。
ここに落とし穴があります。
少しでも怪我をしているなら、人身事故扱いにすること!
まず物損事故扱いと人身事故扱いの違いについて簡単に説明します。
物損事故・・・お互い怪我もなく、車の修理のみで処理する方法です。最近は、物損事故扱いでも治療費を出してくれることも多いので、物損事故にして、治療費を出してもらうことも出来るかと思います。後で説明しますが、慰謝料はなしになります。
人身事故・・・怪我をした場合に処理する方法です。人身事故扱いにする際、後日でも良いので病院に行って、診断書を書いてもらい、事故を管轄する警察署に診断書を提出し、人身事故扱いにしてもらいます。この場合、治療費はもちろん保険会社が負担してくれます。また、治療が完了した際、通院日数を計算して慰謝料も支払ってもらえます。
慰謝料とは・・・
交通事故の被害者は、怪我をして痛みによる苦痛、入院や通院をすることにより、身体的や時間的にも自由が奪われます。検査や治療をするだけでも苦痛と感じる方も多いです。また、仕事をしている方は、仕事への影響も心配になり不安になります。身体がなかなか治らない場合、精神的な苦痛も感じます。計算方法はいくつかありますが、上記を考慮して被害者に支払うお金のことです。
結論
なぜ物損を勧めるかというと、慰謝料を支払わなくて済むからです。
物損事故扱いなら治療費と車の修理代のみで済みます。
人身事故扱いにされると、通院日数に応じて慰謝料を支払わないといけません。
支払いを少しでも抑えたいと考える保険会社は、被害者に物損事故扱いでも治療費は出しますから安心してくださいね!と優しい言葉をかけて言いくるめることもあります。
自分は物損事故扱いを警察と保険会社から勧められました。
警察は、診断書を受け取り、人身事故扱いにするのが面倒だと聞きます。
保険会社は、人身事故にすると慰謝料を支払わないといけないので、物損事故で処理しようと考えます。
治療が長引けば長引くほど、保険会社の負担が増えるので、治療を打ち切ろうとしてきます。自分の時もそうでした。
実際に経験したお話をしたいと思います。
〜治療編〜
自分は追突され、むち打ちで全治2週間の診断を受けました。
念のため、警察には物損事故扱いではなく、人身事故扱いにしてもらいました。
自分はむち打ちで首と腰を痛めたため、人身事故扱いにして通院しました。
事故後、3日くらいしたあたりから腰がより痛くなりました。
詳しく言うと、左の腰付近ですが、引っ張るような感じがして、歩くときに引っ張られて痛かったです。その痛みとは1年弱付き合いました。
その時はそんなに長引くとは思っていませんでしたが・・・。
1ヶ月過ぎた頃にはリハビリをしていたものの、腰のコルセットがないと仕事が出来なくなっていました。
仕事で使っている鞄を持つのも辛かったです。
重いものが怖くて持てませんでした。
2ヶ月が過ぎた頃、相手の保険会社から電話がかかってきて、治療を打ち切ろうとしてきました。
自分は首はマシになりましたが、腰が痛くて治療を打ち切られると困るので治療を続けたいと交渉しました。
相手は言葉は丁寧ですが、電話越しにめんどくさそうな感じで、じゃあ、あと1ヶ月治療してください。と言われ、治療を続けました。
3ヶ月経っても腰が痛く、もう治らないのかな・・・。と精神的に参ってきました。
再び相手の保険会社から電話がありました。
まだコルセットを取れない状態だったので、治療を続けたいと交渉しました。
相手の保険会社は、本当に痛いんですか〜。3ヶ月もあれば治りますよ〜。と心配するどころか、めちゃくちゃなことを言い出しました。
腹が立ったので、自分はこんな面倒な通院もしたくない。腰さえ治れば早くあなた達と縁を切りたいと思っています。でも、腰が治らないから困っています。とはっきり言いました。
相手も強く言われるのに慣れているのか、はいはい。という感じでしたが、なんとか治療を続けられることが出来ました。
保険会社からの電話で強く言われることが増えてきたに加え、もう腰は治らないのかな・・・とネガティブな思考になり、毎日がしんどく辛くなってきました。
また、アウトドアな生活を送っていましたが、インドアになってしまい、仕事以外の外出は控えるようになりました。
その後、事故とは別件で、身体を壊し3日程入院しました。
入院中、考える時間が出来ました。
このまま治療を続けても良くない。
たとえ腰が治らなくても良いので、保険会社と早く縁を切らないとまた身体を壊すと思いました。
退院後、すぐに行動しました。
車は大好きでしたが、車で出歩くのが怖くなったので、ユーポスに愛車を売却しました。
ローンが残っていたので、30万ほど支払って売却しました。
その後、弁護士特約を使い、弁護士に示談を委任しました。
弁護士特約とは・・・自分に過失がない事故の場合、自分に代って弁護士が相手の保険会社と示談交渉してもらう特約です。年間2000〜3000円程度で加入できます。
約300万まで対応してくれます。300万を超える場合は実費になりますが、裁判をしても300万もあれば十分賄えます。ちなみに自分が加入していなくても、同居の親が加入している場合は、親の保険の弁護士特約を使うことも出来ます。(出来ない場合もあるので、使う時は確認してくださいね。)弁護士特約は使っても等級は下がりません。
弁護士に委任してからスムーズにことが進むようになりました。
腰は治っていなかったですが、もう関わりたくないので、症状固定をし、治療を打ち切りました。
症状固定とは・・・簡単に言えば、これ以上治る見込みがないと医師に診断してもらい、症状を固定してもらうことです。一度症状固定すると、以後、治療費は実費になります。
一度、保険会社が弁護士の悪口を言ったので、弁護士に伝えたら、弁護士はブチ切れてしまい、その場で電話されて、保険会社の担当者は撃沈していました。
あの時自分は思いました。
賢い人を怒らせてはいけない
弁護士って凄いと思いました!
ちなみに弁護士を雇う場合は、自分で見つけても良いですし、自分の保険会社に弁護士を紹介してもらっても良いです。
自分は知人に紹介してもらいました。
年配の方で、経験豊富で安心出来ました。
よくネットで見かける弁護士相談無料!とかの広告で探すのもありですが、事故処理経験の少ない方も多いので、見つける時は事故に強い弁護士を見つけた方が無難です。
事故から6ヶ月が過ぎた頃、示談が成立しました。
腰はまだ治っていませんでしたが、慰謝料をもらいました。
経験上、慰謝料をもらっても身体が治っていないと全く嬉しくないです。
このお金は気持ち悪いですし、お金よりも身体が心配でした。
コルセットを外すのに8ヶ月、完治まで1年かかりました。
〜修理編〜
その時の車両の価値しか補償してもらえない
今回、追突で車両が壊れました。
フレームまで曲がる事故で修理費は高くなります。
車両保険での車両の価値は250万ほどだったので、問題なかったですが、車両の価値が低かった場合を紹介します。
200万で購入した車があるとします。
2年後に車両の価値が170万とだんだん下がり、5年後に50万だとします。
5年後に追突されて修理費が70万の見積もりが出たとします。
保険会社は修理代を抑えたいので、車両の価値の50万を支払い、修理完了になります。
直すなら残りの20万は実費になりますし、買い換えるとしても50万だと程度のいいものを見つけるのも大変です。
車両保険や追突事故などの補償にしても、その時の車両の価値しか補償してもらえません。
要するに追突などで当てられた人は、車両の価値が低いと泣き寝入りする感じになります。
こういう場合でも弁護士特約を使うことが出来ます。
もう一度記載しますが、弁護士特約は使っても等級は下がりません。
極端な例で言えば、価値が0円の車に乗っていて、追突され修理費が20万とします。
価値が0円なので、修理費を請求してもほとんど払ってもらえない場合もあります。
代車費用のカラクリ
車が修理で乗れない時は、代車を使うことになります。
大体、保険会社が用意する場合が多いですが、気に入らない場合は車屋さんで借りて保険会社に請求することも出来ますが、交渉次第です。
ここにも落とし穴があります。
例えばワンボックスに乗っていて修理のため代車を借りるとします。
保険会社は、今代車がないと言い、軽自動車やコンパクトカーを用意する場合があります。
ここでのカラクリを説明します。
代車を借りる際、ワンボックスなら1日5000円かかるとします。
軽自動車が1日3000円、コンパクトカーが1日3500円と割安だったりします。
代車費用を抑えたいので、代車がないと言い、明らかに下のクラスの代車を用意することがあります。
計算方法として、修理期間が2週間かかったとします。
軽自動車を貸し出して、1日3000円×14日=42000円です。
ワンボックスなら、1日5000円×14日=70000円です。
差額が28000円になります。
車の修理代が50000円だったとします。
軽自動車を貸し出した場合、
修理代50000円+代車費用軽自動車42000円=合計92000円になります。
ワンボックスを貸し出した場合、
修理代50000円+代車費用軽自動車70000円=合計120000円になります。
差額28000円になります。
要するに保険会社は、修理を受ける人はワンボックスを借りる権利があるのにもかかわらず、下のクラスを貸し出すことにより、28000円のお金を削減することに成功したことになります。
たとえ修理代が嵩んだとしても、代車費用の差額で補えばいいだけのことですし、保険会社としては、代車がないと言って納得してくれる人はラッキーな人でしかないです。
また実際にない場合もありますが、平気で今同等クラスが貸し出しされていてない。とか嘘をついてくることもあります。
体験談ですが、自分は保険会社の担当者から
通勤で使っていないのに本当に代車なんて必要なんですか〜。
軽四で十分ですよ〜。
と言われました。
後遺障害〜事前認定と被害者請求〜
簡単に説明すると、
後遺障害とは、事故により痛みなどが残り、医学的に因果関係が証明され、適切な賠償金を請求する基準みたいなものです。
症状固定とは、上記で説明しましたが、これ以上良くならないと診断し、治療を打ち切ることです。
自分は早く保険会社と縁を切りたかったので、弁護士さんは勧めてきましたが、後遺障害について争うのは辞めました。
でも、その時に調べたので、紹介します。
後遺障害の申請には、事前認定と被害者請求の2つがあります。
事前認定は、医師の診断書を相手の任意保険会社に提出し、後遺障害を自賠責調査事務所に請求し、認定してもらう方法です。
被害者請求は、自分もしくは弁護士が必要資料を集め、自賠責調査事務所に提出し認定してもらう方法です。
簡単に言うと、相手の保険会社に手続きをしてもらい、後遺障害を認めてもらうのか、自分で資料を集めて後遺障害を請求するのかの違いです。
事前認定はあんまり信用ならないと聞きます。
相手の保険会社が被害者の方のために必要な資料をしっかり集めて後遺障害を請求するわけがありません。
被害者請求は、自分もしくは弁護士が必要資料を集めるので、もし後遺障害請求をされる場合は、被害者請求でした方が賢明です。
むち打ちでも認められる場合もありますし、それは保険会社が決めることではありません。
また、請求すると大体1ヶ月くらいはかかりますし、それ以上の場合もあります。
一つ目が自賠責基準
二つ目が任意保険基準
三つ目が裁判所基準(弁護士基準)
自賠責基準は、治療費などが120万円までの場合に有効な基準です。
任意保険基準は、120万円を超える場合の基準です。
弁護士基準は、120万の額に関わらず、過去の判例などを参考に額を決めるのに有効な基準です。
自賠責基準の計算方法
2つあります。
1、実治療日数×2
2、治療期間
上記の方法で計算し、少ない方が適用されます。
自賠責基準の1日の慰謝料が4300円です。
3ヶ月間週に2回通院した場合
1、治療日数24日×4300円×2=206400円
2、治療期間90日×4300円=387000円
少ない方を適用になるので、1の206400円が慰謝料額になります。
任意保険基準では、自賠責基準の120万円超える場合に適用されます。各社独自の計算方法で安く見積もられる場合が多く、自分で交渉した場合、泣き寝入りすることもあります。
弁護士基準は、任意保険基準よりも大きく上回ります。
弁護士には過去の判例による基準を持っているので、基準に則って請求出来ます。
慰謝料は、くれぐれも悪用はしないようにお願いします。
悪用すれば、本当に苦しんでいる人に慰謝料が回らなくなります。
自賠責120万円と任意保険のカラクリ
自賠責基準では、120万までが支払われると上記でお話ししました。
例を用いて紹介したいと思います。
例1
追突事故に遭い、治療費を含め、全部で50万かかった場合
相手の任意保険会社は、50万円を建て替え、被害者に支払います。
そして、自賠責に50万を請求します。
なので、仲介をした手間がかかっただけで、任意保険会社の支払額はほぼ0円になります。
例2
追突事故に遭い、治療費を含め、全部で150万かかった場合
相手の任意保険会社は、150万を建て替え、被害者に支払います。
そして、自賠責には限度額の120万を請求します。
実際の任意保険会社の負担額は30万円ほどになります。
※任意保険会社は自分たちの負担を減らしたいため、自賠責限度額の120万円までに抑え用として、強く相手に治療を打ち切り、示談に持っていくケースもあります。
自分の場合は、腰が痛く、治療が長引き、強引に治療を打ち切られそうになりました。
また、限度額を超えた分を取り戻そうとして、慰謝料を少なく見積もるケースも多く、これ以上払えません。と強気の一点張りもあるそうです。
要するに120万円までは自賠責が支払ってくれるので、手間がかかるだけで任意保険会社はそんなに負担がない感じになります。
保険の名義と車の所有者は別でもいい
運転が苦手な人で車両保険を使い過ぎた場合、来年の保険は更新出来ないと言われる場合があります。
その場合は、同居人がいれば使ってしまえばオッケーです。
どう言うことかと言うと、使うだけ使って来年解約します。
同居の家族がいれば、家族限定や夫婦限定で加入すれば今まで通りの保険内容で加入出来ます。
夫名義で加入していれば、嫁名義で新規で加入するのもありですし、
子供なら親名義で家族限定にすればオッケーです。
車の所有者と保険の加入者の名義は別でもいいらしいです。
保険会社によっては違うかもしれませんので、加入される際は保険会社にお問い合わせをしてから加入してくださいね。
家族限定にすれば多少値段が上がりますが、保険に加入出来ないや加入出来たとしてもめちゃくちゃ高い保険料を支払うことを思えば安いと思います。
最後に
自分は以前、追突事故に遭い、腰の痛みが消えず、完治まで1年ほどかかりました。
治療は途中で打ち切りましたが、本当に治るのか分からず、本当に辛い日々を過ごしました。
保険会社の悪口を言うわけではありませんが、少しでも困っている方のために記事にしました。
保険会社も給料を出さないといけないので、支出を抑えるのは仕方がないのかもしれませんが、自分と同じ目に遭われるのは嫌だと思いました。
今でもたまに痛みますし、重たいものは怖くて持てません。
車は好きですが、所有熱も冷めて、今は投資や節約が趣味になりました。
たった一度の追突事故で人生が変わる人もいます。
事故は起こしたくて起こすものじゃないですが、起きないように気をつけたいと思います。
これ以上に酷いことを受けた方もいらっしゃると思います。
保険は上手く使えば良い手段ですが、当分は車は要らないかな?と思います。
上記の内容は、ありのままを記載していますが、あまり鵜呑みにせず、事故に巻き込まれた際は、落ち着いて行動してくださいね。
くれぐれも悪用しないよう、
あくまでの上記は参考程度で各自自己責任でお願いします。
長くなりましたが、
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!